こんにちわ。獣医師の木村です
今回は腎臓病について簡潔に書いていきたいと思います
(文字ばかりなので苦手な方はごめんなさい)
腎臓の働きは大まかに分けると以下の3つになります
①体の中の老廃物を濾過する機能
②必要なものを再吸収する機能
③体を正常に保つためのホルモン分泌
腎臓病は大きく見ると急性経過のものと慢性経過のものに分けられらます。
急性腎臓病は事故や結石などで急激に腎臓にダメージが与えられたときになります
慢性腎臓病は持続的に腎臓にダメージが蓄積している状態です
もちろん急性から慢性に移行することも考えられます
年を取るにつれて腎臓が悪くなってくるのは慢性腎臓病がほとんどです。原因は様々ですが腎臓の正常な部分がどんどん少なっていきます
腎臓病になると上記の①~③の働きが悪くなって体の状態がどんどん悪くなっていきます
目でわかる異常として主に、尿がたくさん出る、水をたくさん飲む(多飲多尿)といった症状が出てきます
もちろんこの症状は他の病気でも出てくるので、多飲多尿があるからといって絶対に腎臓病とは言えません。
また腎臓は一度悪くなってしまうと、治すことはできません。残っている正常な部分が多い状態で治療に入り、少しでも進行を遅らせることが寿命を延ばす方法となっています
尿検査や血液検査などで腎臓が悪くなっているかどうかは当然わかりますが、ある程度のダメージが腎臓にないとわからないのが現状です。実際のところ血液検査でよく用いられるクレアチニンという値は腎臓が約70%ダメージを受けないと上昇してきません
それじゃあ遅いということで色々と研究が進められており、最近はクレアチニンよりも早い段階で腎臓病を推測する血液検査項目も出てきているので気になる方はスタッフにお尋ねください
長くなりそうなので治療についてはまた次回書きたいと思います