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愛犬のできもの(イボ)に気づいたら?|獣医が教える原因と対処法

愛犬のお肌にできものがあるのを見つけると、「悪いものではないか」と不安になることもありますよね。

実際、犬の皮膚にできる腫瘍(イボ)にはさまざまな種類があり、多くは良性ですが、悪性の可能性もゼロではありません。そのため、早めに獣医師に相談することが大切です。

今回は、犬の皮膚にできる腫瘍について詳しく解説していきます。

■目次
1.犬のできもの(イボ)とは?
2.犬のできものの主な種類と特徴
3.できものができる原因
4.できものに気づいたときの対処法
5.動物病院での診断・治療
6.予防と日頃のケア
7.よくある質問(FAQ)
8.まとめ

犬のできもの(イボ)とは?


できものとは、皮膚にできる腫瘍やしこりのことを指します。特に「乳頭腫」という良性の腫瘍をイボと呼ぶこともあります。

犬に見られるできものは、良性の腫瘍や膿瘍、炎症であることが多いですが、悪性の可能性も否定できません。そのため、獣医師による診断がとても大切です。

 

犬のできものの主な種類と特徴


犬のできものには以下のようなものがあります。

<良性のできもの>

脂肪細胞から発生するやわらかいしこり「脂肪腫」や、カリフラワーのような見た目をした「乳頭腫」、皮脂腺が詰まりやすい高齢犬に多く見られる「皮脂腺腫」などがあります。

 

<悪性の可能性があるできもの>

肥満細胞が腫瘍化した「肥満細胞腫」や、日光の暴露が発生要因と考えられている「扁平上皮がん」などが挙げられます。

悪性のできものは急速に大きくなり、壊れて出血したり、ただれたりすることも少なくありません。

 

できものができる原因


できものができる主な原因としては、加齢による免疫力の低下、遺伝的な要因、日光を浴びるといった環境の影響、そして乳頭腫ウイルスなどのウイルス感染が関係していると考えられています。

 

できものに気づいたときの対処法


もし、できものが大きかったり、急速に成長していたり、出血や痒みがある場合は、悪性腫瘍の可能性が考えられるため、すぐに動物病院に相談することが大切です。

ご自宅でできるケアとしては、できものの部分を清潔に保つことや、エリザベスカラーを装着して舐めさせないようにする方法があります。

しかし、できものは見た目だけで良性か悪性かを判断することはできません。自己診断で様子を見るうちに進行してしまったり、自己処置によって悪化させてしまう危険もあります。
そのため、できものに気づいたら、一度獣医師による診察を受けた方が安心でしょう。

 

動物病院での診断・治療


診断は、視診や触診、細胞診、生検などを通して行います。
当院ではCT検査も可能なため、悪性腫瘍が疑われる場合にはCT検査を用いて、転移があるかどうかを詳しく調べることもあります。

治療方法は、できものの種類や、悪性の場合には転移の有無などによって異なります。

<外科的切除>

転移がない場合には、できものを手術で切除することで完治することがあります。ただし、全身麻酔が必要になります。

<凍結療法>

液体窒素を使ってできものを凍らせ、自然に壊れて落ちるのを待つ治療法です。
良性の小さなできものに効果的で、全身麻酔が不要なため、高齢の犬でも安心して治療が受けられます。

<化学療法>

悪性腫瘍が全身に転移している場合には、化学療法(抗がん剤治療)が選択されることもあります。ただし、抗がん剤が効かないタイプの腫瘍もあります。

<オゾン療法>

オゾンガスを使った治療法で、抗腫瘍効果が期待できます。副作用がほとんどないというメリットがあります。

<薬物療法>

膿瘍や炎症が原因の場合には、抗炎症薬や抗生剤などを使って治療を行います。

なお、良性で小さなできものの場合には、経過観察を行うこともあります。

 

予防と日頃のケア


日頃から愛犬とのスキンシップを通して、定期的にボディチェックをすることが大切です。

また、日中の散歩は避けて日差し対策をしつつ、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけることで、免疫力の低下を防ぐようにしましょう。

ただし、できものの発生には遺伝が関係していることもあり、完全に予防することは難しいです。そのため、定期的に獣医師に相談して、早期発見につなげることが重要です。

 

よくある質問(FAQ)


Q.すべてのできものを取り除く必要はありますか?
A.すべてを取り除く必要はありません。ただし、愛犬が気にしている場合や、悪性の可能性がある場合など、取り除いた方が良いケースもありますので、獣医師とよく相談して決めるようにしましょう。

Q.できものができやすい犬種はありますか?
A.できものの種類によって好発する犬種は異なります。例えば、皮脂腺腫はプードルやダックスフンド、シーズーなどに多く見られます。

Q.できものの手術後の経過や注意点は?
A.術後は定期的に通院し、経過観察を行います。悪性腫瘍の場合には、化学療法を続けることもありますので、術後のケアについても獣医師としっかり話し合いましょう。

 

まとめ


犬は年を重ねると、良性・悪性に関わらずできものができやすくなります。日頃から予防を意識し、特にシニア期に入ったら定期的な健診を忘れずに受けるようにしましょう。

 

当院の診療案内の詳細はこちら

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