獣医師の木村です。今日は秋の健康診断の案内を書いていきます
秋の健康診断を10/1~11/30まで当院で行います
春の健康診断は血球計算・血液生化学検査とフィラリア検査のセット(犬)しかありませんでしたが
秋は4つのコースから選んでいただく形になっています
それぞれの検査で何を調べるのか簡単に書いていきます。選ぶ際の参考にしてください
――――――――――――――――――――――――――――
血球計算…貧血の有無や白血球数・血小板数の確認のために行います
生化学検査…内臓の状態を血液検査によって推測します
レントゲン検査…心臓、肺、気管、その他臓器に異常がないか確認します
腹部エコー検査…臓器の形態的異常や腫瘍の有無について検査します
――――――――――――――――――――――――――――
ここまでは昨年までも実施していた項目になりますが、次からは今年からの項目になります
――――――――――――――――――――――――――――
甲状腺検査…犬では甲状腺機能低下症、猫では甲状腺機能亢進症といった病気が年齢を重ねていくことにより増えてきます。それらの病気の有無を確認するために、甲状腺から分泌されるホルモンを測定します
糖尿検査…糖尿病の有無を判定する検査になります。血液生化学検査でもGLU(血糖値)の項目がありますが、糖尿検査では糖化アルブミンというものを測ります。糖化アルブミンは過去2週間の血糖値の平均を表すので、より正確に糖尿病の判断を行うことができます
炎症検査…感染症や炎症性疾患の有無を判別します
血圧検査…尻尾や脚で計測を行います。低血圧/高血圧がないかの判断をします
心エコー検査…心臓に異常がないかを確認します
心電図検査…主に不整脈の有無を判定するための検査となります
眼圧検査…主に緑内障といった眼圧が上がる病気の有無を確認します
尿検査…血尿の有無や結晶成分の有無などを検査します
ANP…心臓の心房というところに負荷がかかると上昇します。小型犬などでは年齢が増すにつれて、僧帽弁閉鎖不全症という病気が多くなります
SDMA…上昇すると腎臓病であることが示唆されます。従来の検査よりも早期に診断できるメリットがあるとされています。猫では、年齢が増すにつれて腎臓病になる子が多くなります
――――――――――――――――――――――――――――
基本的に予約なしで健康診断を受診できますが、④のコースは来院時に採血、後日検査予約が必要になります。詳しくはスタッフにお尋ねください
また、どのコースを受診しようか迷われた場合は、スタッフまでご相談ください
*健康診断時に体調が悪い場合は、院内での通常料金でのご案内になる場合があります