こんにちは!
いつの間にか梅雨が明けていよいよ夏本番ですね
さて。
先月の話になってしまうのですが、デンタルケアのセミナーに参加してきました!
デンタルケア気になってる飼い主様も多いのではないでしょうか?
そこで今回勉強してきた内容を3回に分けてお伝えしたいと思います
今回は歯周病についてお話します
さっそくですが…
『うちの子は歯が白いから歯周病じゃないし、ケアも必要ないわ』
…これは間違いですよーーー!!!
歯周病とは歯の病気ではなく、歯を支える組織(歯肉など)が壊される病気です。
なので、歯の表面のきれいさでは歯周病の重症度は分からないのです!
外から見た時の判断基準は『口臭』 。
歯がきれいでも口臭があったり、歯茎のあたりに赤みがあったら注意です
ちなみに3歳の犬の8割以上が罹患していると言われています
では、歯周病の原因は一体何でしょう?
答えは歯垢内の細菌です 歯垢は食べかすではなく細菌の塊なんですよ
細菌の数はなんと!歯垢1gあたりにおよそ4億!!←大腸の細菌より多いそう
歯垢はついてすぐ悪さをするわけではなく、長時間歯に残り続けた古い歯垢が
悪さをします。たくさんの菌が集まると、抗生剤や免疫に強い抵抗性を持つように
なり、薬だけですべての菌を殺すことができなくなります
悪さをする古い歯垢を残さない為にはどうすればいいか?
→デンタルケアとなります
歯周病はデンタルケアで予防できる疾患ですよ
ここで…わんちゃんの虫歯ってあまり聞かないですよね?
歯周病は多いのにどうして虫歯は少ないのでしょうか?
これは、わんちゃんの口腔内が人間とは異なるためです
わんちゃんの口腔内はアルカリ性。歯石ができやすい環境にあります。(人は酸性)
虫歯菌は酸性で増殖する事に加え、虫歯菌のつきにくい歯の形状、唾液の成分の
違いから虫歯がほとんど無いのです ねこちゃんに関しては虫歯の報告なしです
最後に歯周病になりやすい子として以下の子があげられます↓
小型犬(1~2㎏くらいのプードルやヨーキーの子は特に)
短頭種(歯並びの悪い子が多い傾向にあります)
歯が詰まって生えている子(お顔が細長い犬種の子)
唾液の性質(これは生まれつきの体質になります)
老化などによる免疫の低下
今回は文字が多めになってしまいました…
次回は写真をいっぱい使いながら、歯みがきについてのお話をしていきたいと
思います
以上、看護師の渡辺でした