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夏になるとかゆがる、皮膚が赤くなる、毛が抜ける|もしかしてアレルギー性皮膚炎かも?

夏になると、犬や猫が体をかゆがったり、皮膚が赤くなったり、毛が抜けるといった症状が出ることがあります。これが長引くと、飼い主としてはとても心配ですよね。

実は、こうした症状が夏に多く見られる場合、アレルギー性皮膚炎が原因かもしれません。かゆみや皮膚のトラブルは愛犬や愛猫にとって大きなストレスになるため、早めの対処が重要です。

今回は、犬や猫に見られるアレルギー性皮膚炎について詳しく解説します。

■目次
1.アレルギー性皮膚炎とは?
2.夏に多いアレルギー性皮膚炎の主な原因
3.アレルギー性皮膚炎の主な症状
4.アレルギー性皮膚炎と間違えやすい他の皮膚疾患
5.アレルギー性皮膚炎が疑われる場合の対処法
6.動物病院での診断・治療
7.アレルギー性皮膚炎の予防と日頃のケア
8.よくある質問(FAQ)
9.まとめ

アレルギー性皮膚炎とは?


犬や猫も私たちと同じように、特定のアレルゲンに反応してアレルギーを起こすことがあります。アレルギー性皮膚炎は、そのアレルギー反応のひとつとして現れる皮膚の炎症で、強いかゆみが特徴です。

体質が関係しているため、完治は難しいことが多く、主にかゆみを抑える治療が行われます。

 

夏に多いアレルギー性皮膚炎の主な原因


夏に多く見られるアレルギー性皮膚炎の原因には、以下のようなものがあります。

<環境アレルゲン>

花粉というと春をイメージしがちですが、夏はイネ科の植物の花粉が多くなります。また、高温多湿の夏はダニが繁殖しやすくなるため、ダニによるアレルギー性皮膚炎にも注意が必要です。

<食物アレルゲン>

夏はお出かけの機会が増えるため、いつもと違う食べ物を口にすることも多く、食物アレルギーの発生リスクが高まります。

<ノミアレルギー>

夏の高温多湿の環境はノミが繁殖しやすく、ノミによるアレルギー性皮膚炎も夏に多く見られます。

<接触アレルギー>

接触アレルギーは、カーペットや食器、ゴム製のおもちゃなど、さまざまなものが原因となります。夏は外出先で芝生や公園の遊具、アウトドアグッズなど普段触れないものに触れる機会が増えるため、発生のリスクが高くなりがちです。

 

アレルギー性皮膚炎の主な症状


アレルギー性皮膚炎では、以下のような症状が見られることがあります。

かゆみ
顔や体をしつこく引っかいたり、噛んだり、物に擦り付ける行動が見られます。ひどい場合には皮膚が傷ついて出血することもあります。

皮膚の赤み
耳、口や目の周り、足先、手足の付け根部分など、かゆみがある部分に赤みが出ます。

脱毛
しつこく引っかいたり舐めたりすることで、地肌が見えるほど毛が抜けてしまうことがあります。

皮膚の乾燥
皮膚がかさかさして、多くの場合フケを伴います

耳の炎症
特に犬の場合、外耳炎を伴うケースが多く、両耳にかゆみや赤み、大量の耳垢が見られることがあります。

皮膚炎は治療が遅れると慢性化するケースが多いため、これらの症状が見られた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

 

アレルギー性皮膚炎と間違えやすい他の皮膚疾患


犬や猫の皮膚炎には、アレルギー以外にもさまざまな原因があります。

<外部寄生虫(ノミ、ダニなど)による皮膚炎>

ノミに噛まれた部分や、ダニが寄生することで皮膚に炎症が生じることがあります。

<真菌感染(白癬など)>

かゆみや皮膚の赤みの他にも、周囲にフケを伴う円形の脱毛が見られます。
真菌感染は人にも感染するため、飼い主様にも同じような皮膚症状が現れることがあります。

<ホルモン異常による皮膚症状>

左右対称に脱毛が見られ、ほとんどの場合かゆみはありません

皮膚炎は複数の原因が絡んでいることも多く、症状だけで原因を断定することはできません。そのため、正確に診断するためには、獣医師の専門的な判断が必要になります。

 

アレルギー性皮膚炎が疑われる場合の対処法


アレルギー性皮膚炎が疑われる場合、ご自宅で対処するのではなく、できるだけ早めに動物病院を受診することが大切です。皮膚炎は放置すると悪化することが多いため、獣医師による適切な診断と治療が必要です。

ご自宅での対処として、以下の方法を試すこともありますが、まずは専門家に相談してから行うようにしてください。

清潔に保つ
ブラッシング定期的にシャンプーを行って、皮膚を清潔に保ちましょう。

環境管理
部屋の掃除寝具の洗濯をこまめに行い、できるだけアレルゲンを取り除くように環境を整えましょう。

食事の見直し
食事やおやつを変更した場合は元に戻すなどして、アレルゲンの可能性がある食材を避けましょう

かゆみ止めシャンプーや軟膏の使用
過去に治療経験がある場合、ご自宅にかゆみ止めシャンプーや軟膏があれば使うこともできますが、必ず獣医師の指示のもとで使用してください。

 

動物病院での診断・治療


アレルギー性皮膚炎の診断には、以下のような検査が行われます。

問診と身体検査:愛犬・愛猫の生活環境や症状について詳しくお伺いし、全身の状態を確認します。

アレルギー検査:血液検査や皮内反応試験を行い、特定のアレルゲンを調べます。

皮膚掻爬検査(スクレイピング検査):膚の表面を削って細胞を採取し、寄生虫や炎症、感染の有無を詳しく調べます。

CT検査:外耳炎を伴う場合などにはこれらの一般的な検査に加えて、当院ではCT検査を行うこともあります。一般的に外耳炎の診断には視診や耳鏡検査、細菌検査などが行われますが、重度のケースや中耳・内耳にまで炎症が広がっている可能性がある場合には、CT検査が有効です。
CT検査はまだ一部の動物病院でしか実施されていないため、詳しく調べたい方はぜひ当院にご相談ください。

これらの検査結果からアレルギー性皮膚炎と診断された場合、原因に応じて薬物療法や免疫療法、オゾン療法などによる治療を行います

オゾン療法とは、オゾンガスを体内に入れることで血行を促進し、免疫力の向上が期待できる治療法です。副作用がなく、体への負担が軽いため、長期間の治療が必要なアレルギー性皮膚炎にもおすすめです。

アレルギー性皮膚炎にはさまざまな検査や治療方法があるため、適切な診断と治療が何よりも大切です。

 

アレルギー性皮膚炎の予防と日頃のケア


アレルギー性皮膚炎を予防するためには、日頃のケアがとても大切です。

定期的なグルーミングと皮膚チェック
毎日ブラッシングをしながら、皮膚に異常がないかチェックする習慣をつけましょう。シャンプーも定期的に行い、清潔な状態を保つようにしましょう。

適切な食事管理
食事の内容はなるべく変えず、新しい食べ物を与えるときは少量から始め、問題がなければ少しずつ増やしていきましょう。

環境整備
部屋の掃除や空気清浄機の使用などで、できるだけアレルゲンを減らす工夫をしましょう。

ストレス軽減
適度な運動や、飼い主様とのコミュニケーションの時間を増やすなど、ストレスを和らげるよう心がけましょう。

ただし、アレルギー性皮膚炎は体質が関係しているため、どれだけ気をつけていても発症することがあります。定期的に獣医師に相談し、早めの発見と治療を心がけてください。

 

よくある質問(FAQ)


Q.アレルギー性皮膚炎は完治しますか?
A.完治は難しいとされていますが、アレルゲンとの接触を避け、治療を続けることで症状を抑えることができます。

Q.食事を変えるだけでアレルギー性皮膚炎は改善しますか?
A.食べ物が原因のアレルギー性皮膚炎であれば、食事を変えることで症状の改善が期待できます。

 

まとめ


夏はアレルギー性皮膚炎のリスクが高まる季節です。日頃のケアを丁寧に行い、もし気になる症状が見られたらなるべく早めに獣医師に相談するようにしましょう。

 

■皮膚のかゆみに関連する記事はこちらで解説しています
犬と猫の皮膚疾患について┃皮膚の異常を見逃さないで
皮膚の痒み

 

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