みなさんは、動物の医療にも「セカンドオピニオン」があることをご存じでしょうか。
より高度な医療が必要なときや、他の治療法について知りたいときに利用されることが多く、当院にも「CTを撮ってほしい」「なかなか病気がよくならない」といった理由で、他の病院に通われている飼い主様が相談に来られることがあります。
今回は、動物医療におけるセカンドオピニオンについて、詳しくお話ししていきます。
■目次
1.セカンドオピニオンについて
2.セカンドオピニオンを考えるケース
3.セカンドオピニオンをして得られること
4.セカンドオピニオンを求める際の注意点
5.よくある質問（FAQ）
6.まとめ
セカンドオピニオンについて
獣医療におけるセカンドオピニオンとは、かかりつけの獣医師以外の先生から治療についての意見をもらうことを指します。
犬や猫の場合は、専門性の高い病気の治療方針を相談する場合や、誤診や不適切な治療を避けるためにセカンドオピニオンを求めるケースが多く見られます。
セカンドオピニオンを考えるケース
具体的には、以下のようなケースでセカンドオピニオンを考える方が多い傾向にあります。
・パテラや骨折の手術など、高額で専門的な手術を提案されたとき
・現在治療を続けているものの、思ったような効果が見られず、症状が改善しないとき
・複数の治療方法があり、どの選択肢がベストなのか迷っているとき
セカンドオピニオンをして得られること
セカンドオピニオンを受けることで、次のような情報や選択肢が得られることがあります。
・治療法や技術に関する情報（例：新しい手術法や治療の進歩など）
・個々の症例に適した治療法の選択（例：犬種や年齢に応じた治療方針など）
・治療後の予後や生活の質についての詳しい説明
セカンドオピニオンを求める際の注意点
人の医療でもよく見られますが、セカンドオピニオンを求めることに対して罪悪感を覚える方が多いようです。しかし、セカンドオピニオンを受けることは飼い主様の権利であり、遠慮する必要はありません。
ただし、セカンドオピニオンを受ける際には、これまでの診療記録や検査結果などの資料を準備する必要がありますので、かかりつけ医にこれらを用意してもらいましょう。
また、症状の進行度や治療のリスク、代替治療法などについて事前に質問リストの作成を行うこともあるため、セカンドオピニオンを希望する場合は、かかりつけ医にあらかじめ相談しておきましょう。
特に神経疾患や、MRIを使用しないと診断が難しい疾患に関しては、セカンドオピニオンを求める動物病院でも対応が難しい場合があります。そのため、事前に診療内容や設備が整っているかを確認することが重要です。
また、セカンドオピニオンを受けた後は、基本的にかかりつけ医に戻って治療を進めることが一般的ですので、セカンドオピニオンで得た情報や結果をしっかりとかかりつけ医に伝え、今後の治療方針について相談するようにしましょう。
よくある質問（FAQ）
Q.セカンドオピニオンの結果、以前の病院と違う診断だった場合はどうすればよいですか？
A.最終的な判断は飼い主様にお任せいたしますが、当院では最新の医療機器やこれまでの治療実績をもとに、できる限り最善の治療を提供しております。ぜひ、私たちを信じていただければと思います。
Q.セカンドオピニオン後も継続してさせ犬猫の病院で治療を受けられますか？
A.はい、もちろん当院で引き続き治療を受けていただくことが可能です。
まとめ
セカンドオピニオンは、飼い主様が納得して治療を受けるために大切な権利です。
当院は一次診療施設ではありますが、CTをはじめとする充実した検査機器や設備を整え、幅広い診療を行っています。
胸部や腹部、整形外科などの手術実績も豊富ですので、セカンドオピニオンをお考えの方は、まずはかかりつけ医にご相談のうえ、ぜひ当院へご連絡ください。
栃木県佐野市にある犬、猫専門動物病院
させ犬猫の病院
