獣医師の木村です。
今日はフィラリアについて簡単に書いていこうと思います。
フィラリアは犬糸状虫症といいます。犬と名前についていますが、猫にも起こる病気です。
犬の方が重症化しやすいと言われています。
この病気は蚊によって運ばれてくる寄生虫が原因となって起こるので、蚊のいる時期に注意が必要な病気です。
蚊が吸血の時に犬の体内にフィラリアの子供である
ミクロフィラリアが侵入し、
段々成長していき心臓に住み着きます。
成長したフィラリアはミクロフィラリアを産み出します。
そして蚊がその犬の血液を吸い、また別の犬の血液を吸う時に感染させる・・・
といったサイクルで成り立っています。
フィラリアが心臓に寄生している時の模型です。
感染しているかのチェックの仕方は以下の3つが主に用いられます。
血液を顕微鏡で確認する方法
検査キットを用いて確認する方法
心臓をエコーで確認する方法
フィラリアにより血管が詰まった場合は死に至る病気です。
感染している場合、お薬だけで治すことが難しいので手術が必要になってきます。
フィラリアは予防できる病気です。
予防は注射、おやつタイプ、錠剤などと様々な形があるので、ワンちゃん、ネコちゃんにあったタイプの予防の仕方を是非行ってあげてください。