ワンちゃん、ネコちゃんに食べさせてはいけないものと言われて何を思い浮かべるでしょうか
チョコレートやタマネギなどの有名どころはネットができたおかげでだいぶ周知されていると思います
ペットに好んで食べさせてはいけないものを与える飼い主さんはいないと思いますが、ワンちゃん・ネコちゃんは知らないうちに口にしていることもあります
今日は、犬や猫にとっての中毒物質3つ紹介していきたいと思います
チョコレート
チョコレートを食べるとどうなるのか
症状として、落ち着きがなくなったり、水をたくさん飲んだり、下痢をしたり、吐いたりします
ただ、これらの症状はチョコレートを食べた全ての子に出てくるわけではありません
チョコレートをどれだけ食べたかよりも、チョコレートの中の成分のメチルキサンチンという物質の含有量によって症状が変わってきます
メチルキサンチン含有量=カカオ含有量と考えてもらって大丈夫です
カカオがたくさん使われてそうなチョコレートを食べた時は特に注意が必要になってくるのが、チョコレート中毒になります
タマネギ
タマネギを食べるとどうなるのか
症状として、元気がなくなったり、おしっこが赤くなったり、黄疸という皮膚や粘膜が黄色くなる状態などになります
タマネギはネコちゃんのほうがワンちゃんに比べると少ない量で中毒症状が出ると言われています
タマネギなどのネギ類に含まれる有機硫化物というものが中毒を引き起こし、この有機硫化物は加熱処理をしたとしても毒性に変化はないと言われています
チョコレートと違って食べた量によって症状が出てくるのがタマネギ中毒になります
キシリトール
キシリトールを食べるとどうなるのか
症状として、嘔吐や運動性の低下、ひどい場合はぐったりしたり発作が起きる可能性もあります
キシリトールは身近なもので考えるととガムです
ワンちゃんやネコちゃんはガムを食べると、体の中でインスリンというホルモンがたくさん分泌されます
インスリンは、体の血糖値が上がらないようにしてくれるホルモンなのですが、これがたくさん出てくるため低血糖状態になってしまいます
ガムに入ってるキシリトール含有量によって症状は変わってきますが、どこのガムもそこまで含有量が変わらないため、たくさん食べるほどひどい状態になると覚えておいてください
他にもブドウや、ユリなどの口にしない方がいいものはたくさんありますが、
日常的にありそうな代表的なもの3つを今回紹介させてもらいました
※注意してもらいたいのは、『少ししか食べてないから大丈夫』だと思わない事です
たくさん食べれば症状が出る子は多いですが、少量を口にしても症状が出る子もいるはずです
そして、状態がひどい場合は最悪亡くなってしまう事もあるのが、中毒の恐いところです
食べてはいけないものを食べたと思わられる場合は、早めに動物病院に相談してください
獣医師の木村でした